部下に仕事を任せることは大切です。
ただし、部下に仕事の指示をして、放っりぱなしではいけません。
放っりぱなしの状況は、任せるのではなく、
放置していることになり、
管理職者として自分の仕事を放棄しているのと同じことになります。
仕事を任せるのと報告してもらうのは、
セットで考えなければなりません。
部下に仕事を任せるときは、報告の頻度や内容、
報告のときに用意すべき資料をあらかじめ決めて、
部下にきちんと指示をしなければなりません。
また、あらかじめ決めた頻度以外にも、
何かあったらすぐ、報告するように伝えておかなければなりません。
■約束通りの日時に報告してくる部下は優秀な部下
研修の中で、上司の方がよく話すのは、
部下の方との日々の仕事のやり取りの中で、
「この仕事が終わったら一度報告して下さい。」
といっているにも関わらず、部下が報告しにこないという話です。
きちんと約束通り報告してくれる部下は優秀な部下で、
なかなか部下の方から報告してこないものです。
部下の方が約束の期日に報告してこない時は、
上司は怒らずに自分から声をかけるという姿勢を持つことがが必要です。
このような部下とのやり取りの中で、
部下の特徴をつかみ部下にあった指導を
根気よく行い育成していくことが必要です。
■意識的、計画的にコミュニケーションをとる
基本的なこととして、部下が行っている仕事を
上司の自分がよく理解していることが必要です。
部下しか分からない高度な専門的な分野であっても、
その仕事の獲得すべき成果、難しいところ、
何の仕事にどのくらいの時間がかかるのかなど、
上司自身もその仕事の本質をよく理解できていなければなりません。
トラブルが起きた時に一緒に考えることができるくらいの
専門的知識も持ち合わせておくことが必要です。
部下の仕事の進捗管理では、
仕事の進み具合や予定と実績を管理するだけでなく、
部下の仕事に対するモチベーションを維持し、
高めるために必要な会話をすることが重です。
部下とあらかじめ決めた報告の日以外にも、
部下の状況をみて、毎日、毎週、毎月などの単位で、
部下に声をかけるタイミングを考え、部下の仕事の進捗管理を行い、
その時に何を部下に話すと部下の仕事が円滑に進むのか、
部下の能力が高まるのか、部下のモチベーションが上がるのかを考えて、
意識的、計画的にコミュニケーションをとることが必要です。
■いつまでに」を部下に守らせる上司は、部下が成長する
「いつまでに」を部下に厳格に守らせる上司は、
部下がよく成長するという現実があります。
この現実を踏まえて、進捗管理の行い方をよく考え実践することが重要です。
部下に仕事の報告をきちんとしてもらうということは、
納期どおりの仕事の完遂を含め、
部下のモチベーションを維持向上、
部下の能力をアップなど部下の育成のために非常に重要です。
仕事の内容の指示と同じくらい、報告は重要との認識を持って、
仕事の指示をするときは、報告の方法もきちんと取り決めることが必要です。